第660回 自社株の相続税対策

今回から、東京国税局の元国税専門官で、現在は、フリーライターの、小林義崇さんをゲストにお招きし、中小企業の上手な節税の方法についてお伺いしていきます。今回は、自社株式の上手な相続のしかたについてお伺いします。

小林さんによれば、中小企業経営者の方に相続が発生すると、その経営者の方が持っていた、自社株も相続財産になりますが、中小企業の株式は、上場会社のように、直ちに売却して換金できるわけではないので、注意が必要ということです。具体的には、想定される相続税を支払うことができるような、現金、預金を準備しておくことが必要ということです。もうひとつは、自社株の評価額を低くして、相続税の額を少なくするとよいということです。

自社株の評価額を低くするためには、会社の純資産を少なくするとよいそうです。そのひとつの方法は、会社に現金、預金がある場合、それで不動産を購入するという方法があるそうです。相続税の評価では、不動産は時価の70%程度で評価されるので、現金、預金で持っているよりも、相続税が少なくなるそうです。

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第659回 どん底からの復活を目指して

今回も、山梨県の土着スーパーの元社長の小林久さんをゲストにお招きし、小林さんのご著書、「続・こうして店は潰れた」の内容にもとづき、小林さんのスーパーマーケット経営者としてのご経験をお伺いして行きます。今回は、やまとが破産したあと、小林さんはどうなったのかということについてお伺いします。

小林さんによれば、かつて、「やまとは韮崎市のライフライン」と言われていたにもかかわらず、やまとが破産したあとは、ライフラインの水道が韮崎市によって止められてしまったそうです。やまとの融資の連帯保証人であった小林さんの財産である家も売却され、弁済にあてられたそうです。リース車も、リース会社に返さなければならなくなったそうです。そして、小林さんは、周囲から犯罪者のように見られることもあり、精神的に追い込まれていき、破産後に自ら命を絶った人の気持ちも理解できるくらいになったそうです。

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第658回 スーパーやまとが倒産した5つの理由

今回も、山梨県の土着スーパーの元社長の小林久さんをゲストにお招きし、小林さんのご著書、「続・こうして店は潰れた」の内容にもとづき、小林さんのスーパーマーケット経営者としてのご経験をお伺いして行きます。今回は、やまとが倒産してからどうなっていったのかという経緯についてお伺いします。

やまとが倒産した日、小林さんは、まず、弁護士のところへ行き、その指導に基づいて、やまとが倒産した旨の告知文を各店に掲示したそうです。また、各店の店長を集め、やまとが倒産したことを、従業員、取引先に説明するよう指示したそうです。さらに、新聞記者が取材に来たので、それに応じたところ、翌日の地元紙の1面に取り上げられたそうですが、好意的な内容の記事だったそうです。閉店後のやまとでは、従業員の方が、棚の商品をバックヤードに戻す作業を献身的に行ってくれたそうです。

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第657回 そうは問屋が卸さない

今回も、山梨県の土着スーパーの元社長の小林久さんをゲストにお招きし、小林さんのご著書、「続・こうして店は潰れた」の内容にもとづき、小林さんのスーパーマーケット経営者としてのご経験をお伺いして行きます。今回は、小林さんが、やまとの事業を拡大させていった後から、業績が低下していった経緯についてお伺いします。

小林さんが、やまとの事業を拡大していった結果、多くのマスコミから注目を集めるようになったそうです。さらには、小林さんご自身も、山梨県の教育委員長に就任したことなどから、小林さんたちに批判的な人や、敵対心を抱く会社も増えて行ったそうです。そのため、大手スーパーの中には、あえて、やまとの店の近くに新規出店し、やまとの顧客を奪おうとする会社もあったそうです。また、やまとは居抜き出店していった結果、必ずしも採算の合う店ばかりでなかったうえに、それぞれの店の規模が300~500平方メートルと、バラバラであり戦略的な事業展開ができなかったことから、やまとは再び赤字に転落してしまったそうです。

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